最後はやっぱりハッピーエンド

物語の抽象化
鶴のおんがえしを抽象化してみる


まず鶴のおんがえしからキーワードの抜き取る

 

青年
約束をやぶる
自らの幸せを棒に振る

この3点を抜き取る

これを元に別のストーリーに

 

仕事が順調な青年には結婚を約束している女性がいる
しかし会社で社長令嬢とのお見合い話が出る


献身的に身の回りの世話をしてくれていた女性と別れ社長令嬢との結婚に踏み切る

 

社長令嬢には好きな人がいた「そんなやつと結婚しても幸せになれない」と家族からの猛反対で別れさせられる
泣いてる社長令嬢を慰めることなく社長と式の準備を進める

さぁ式当日

▫無事結婚式をあげる
▫社長令嬢と付き合っていた元カレに略奪される
▫元カノが現れる

この物語はどうなる?

 


これ↑  Twitterでツイートした文章なんだけど見てくれてた友人が「最後はハッピーエンドがいいな♡」との事なのでハッピーエンドにしよう

では続きをどうぞ

 

 

 

 

青年と社長令嬢との結婚は取りやめになった
こんなことになり社長が優しくその後彼をサポート、、する事はなく
バツの悪そうな態度から前のように気にかけて貰えなくなり社内でもだんだんと居心地の悪い状態に  今までしてきた仕事に対しての評価もだんだんと変わってきた  

 


部下に陰口を叩かれてる事も知り

何かと回りに暴力的な言葉で仕事をするようになった   1年がすぎた頃

ついにパワハラがあったと人事課から事実確認のために呼ばれる 。確認される文言全て、どれも間違いなく自分の発した言葉だった。

一人からの訴えではなく部署全体からクレームで青年はやめざるを得なかった

 

終わった。
青年の人生が終わった。
社長令嬢と結婚してエリート街道を進む予定だったのにあんなに仕事が楽しかった会社も辞めることになり、自暴自棄になり引きこもるようになった

 

半年で部屋はゴミ部屋と化した

 

高級賃貸マンションは異臭騒ぎで大家から強制退去を命じられた。


「もう全部無くなってもいいかな」
そんな事を思ったその日は冬の寒い日だった
パラパラと雪も降る

昔よく通っていたバーでアルコールを浴びるように飲んだ。
もうそのくらいにしときなよ!とマスターに店を追い出された

酒も自由に飲めないのか 全て否定されてる気持ちになった


あまり人気のない路地に座り込こんだ

このまま寝たらきっと凍死する

いいや寝てしまおう

そんな気持ちだった。
あの日から生きているのが苦痛だった


頭がフワフワし ウトウトとし始める
雪がどんどん酷く降ってきた 顔が少し痛い
手足が冷えてきた

でも立ち上がるのももうめんどくさい

生きながら地面に埋まる感覚がする

 

瞼が重くなり音がだんだんと聞こえなくなってきた

 

 

 

トントン
トントン

何かが体に触れている

初めは肩を叩かれていたが
揺さぶられ
ふわっと温もりに包まれた

「温かい」

 

 

 

 

 


次に目を覚まして驚いた

地獄って床が柔らかくて温かい

悪酔いしてるのか頭痛がひどく 意識がはっきりとしない

また瞼が重くなる

どのくらいの時間寝ていたのだろうか
ひどく喉が乾き目が覚める


「え、、」驚いた
そこは良く知ってる部屋だった

 

 

ベットにもたれかかり 床に座ったまま寝ている人がいる

 


しばらく状況が掴めないでいると彼女がまだ眠そうな顔で声をかけてくれた

「おはよう。鶴田くん」

 


それはずっと付き合っていた元カノだった

ふわっと微笑む顔を見て

どこか胸がチクッとする

 

「とりあえず飲み物持ってくるね」
そう言って立ち上がり台所へ

 

 

部屋を見渡すと積み重なった段ボールとテーブルに並べられたウエディング情報誌
(結婚のために引越しするのかな……)
なんとなく青年はそんな風に感じた

 

「飲み物これでいい? 」手渡されたのは二日酔いの時いつも飲んでた好きなメーカーの麦茶

 

 


「鶴田くん、ダメだよ。意味ないじゃんそれじゃ」
何がダメなんだろうか?

 

頬が温かい
どうやら飲みながら涙が溢れていたようだ

どんどん溢れてくる

懐かしさや優しさが愛しくなって涙が止まらない

そう言えば俺はこの1年半泣いた事があったか?


しばらく涙が流れると少しすっきりした気分になり頭の中に彼女に対する配慮が生まれた


もう、ほかの人と結婚するんだ 彼女は

早く出ていってあげなくては
せっかく掴んだ幸せがあるなら邪魔をしてはいけない

胸がすごく痛むけど
ここにいてはいけない

こんなに優しかった彼女を傷つけた

理由もちゃんと言わずに別れた

顔も見たくないかもしれないのに

命を助けられた

「ごめん すぐ帰るから」

立ち上がろうとする青年の肩を抑えて

首をふる彼女

 


「鶴田くん あのね この段ボール、鶴田くんが寝てる間に電話が何度もあって大家さんが引き取ってくれって。事情も良くわからないけど困ってるようだったし引越し業者さんも手配済みだったみたいで。あ、勝手に電話に出てごめんなさい。あなたの奥さんからかと思って。」

 

え?この段ボールは俺の荷物?

 


「あのね、鶴田くんから大事な話があるって言われた日 もしかして結婚の話かもって浮かれてこんな雑誌沢山買っちゃったの。理由もなく別れるなんて優しいあなたはしない。きっと理由があるんだって思った。怖かったけど知り合いに聞いてみたの」

「そしたら社長の娘さんと結婚するみたいだよって聞いて…それは逃げれないよな、って思ったんだ。その道 目の前に出されたら選んでいいよって言われたら私だって選んじゃうよ。それに断ったら仕事しづら「…結局結婚式当日に逃げられたよ。初めから他に好きな人がいるって知っててそれでも俺は社長の親族になりたくて無理やり結婚をしようと急いだ」

 

彼女の言葉を遮るように俺は話始めた

そのあとの話もゆっくり一言一言真剣に聞いてくれた。

 

そして彼女に聞きたかった事を問いかける

 

「どうしてあの日あの場所に?」そう彼女に聞いてみた。

 

「笑っちゃうかもしれないんだけど、この結婚情報誌1年半も捨てれずに持ってたの。でもそろそろ前を向かなきゃ、思い出に浸ってちゃダメなんだって思って 二人でよくデートの帰りに行ってた思い出のあるあのバーに行こうと思ったの」

 

 

  「お互い住んでる場所が逆方向だけど終電ギリギリまで過ごしてた。  あのバーを出たらお互いそれぞれの道に向かって帰ってたの。それ思い出して気持ちにお別れをしようって思った。

店に入るとマスターが鶴田くん二時間前に泥酔してたから帰したって聞いて。あの雪だしもしかしたら電車が止まってるかもしれない。一目だけでも会えるかもしれないって、お別れするためにあの店に行ったのに、どうしても最後に一言言いたくなって  」

彼女はいままで押し殺してきた気持ちを言葉にこめて息をするのも忘れてるように話続けた

自分ばかりが熱くなってる事を感じで彼女は少し恥ずかしそうに飲み物を飲んだ

一言、俺になんて言うつもりだったんだろう?

 

 

「なんて言うつもりだったの?」

 

じっと俺の目を見つめてる  今にも泣き出しそうな目   抱きしめたい

 

ごめんって謝りたい  

なかなか言葉にできず震える彼女の肩にそっと手が伸びそうになる

よく泣きそうな彼女の頭を撫でてあげていた

行き場のない手に二人の視線が集まる

 

 

彼女が1度 目を閉じて 息をすった

 

 

 「やっぱり大好きって」

 

 

 


もし君がさ目の前にこの道を出されたらどうする?

自分勝手な生き方を俺が選んで別れてしまった彼女からの告白

 

 

 


俺の答えはこれ

 

 

 

 

 

「君の名前は鶴田雪」

 

 

 

 

という事で本日のブログタイトルは
「君の名前は鶴田雪」でした(*´艸`*)

時々さ自分勝手に生きていても
酷いことしたとしても
「好きって気持ちが消えない」事がある

ゆっくり燃え続けてるんだよね消えずに
燃やされちゃいなよ 深い愛の炎に

 

童話のコアを抜き出して別のストーリーにしてしまう思考力って結構大事で

 

「この話自分に関係ない」 と思うことでも

そこから要点を抜き出すことにより

自分に置き換えて考えることが出来る

だからいろんな人の言葉を大事にしたい

 

今日もありがと

 

明日も大好き

 

わたしには消えない愛がある